インタビューへ
GARNET WORLD
Music Freak MAGAZINE 5

Music Freak MAGAGINE目次
リンク先です! 記事タイトル等
vol.119 「word scope in M.F.M」(vol.38)
vol.118 「word scope in M.F.M」(vol.37)
vol.117 「word scope in M.F.M」(vol.36)
vol.116 「word scope in M.F.M」(vol.35)
vol.115 「word scope in M.F.M」(vol.34)
vol.114 「word scope in M.F.M」(vol.33)、
「君を飾る花を咲かそう」等インタビュー
vol.113 「word scope in M.F.M」(vol.32)
vol.112 「word scope in M.F.M」(vol.31)、ライヴレポ2004.2.13at渋谷公会堂
vol.111 「word scope in M.F.M」(vol.30)
vol.110 「word scope in M.F.M」(vol.29)、「僕らだけの未来」インタビュー

Music Freak MAGAZINE vol.119(2004年10月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.38)

11月17日に、GARNET CROW待望のニュー・シングル「忘れ咲き」のリリー
スが決定! さらに、ギター・岡本仁志さんのニュー・アルバムも同時リリー
ス! そんな多忙な日々の中、中村由利さんが最近ハマっているものとは……?

今お笑い系のDVDにはまっていて、よく見てるのが「水曜どうでしょう」と
「はねるのトびら」で、特に「水曜どうでしょう」という番組には大ウケして
います。原付バイクでベトナムを横断してみたり、サイコロの出た目に従っ
て日本中を旅したり、単純にとても笑えます。この番組は結構前に北海道で
のみ放送されていたみたいで、あぁ〜リアルタイムで見れた北海道民になり
たかったなあ、とブツブツ言いながら見ております。

笑うという事は健康にも良いだろうし、すっきりするし、ストレス発散にも
なるのではないかなふと思っています。夜中にアハハッ、ウシシッと笑って
いる姿はあまりかっこ良いものではありませんが(笑)、とにかく笑っている
瞬間は平和で幸せです。皆さんも大いに笑い、嫌な事、辛い事を忘れて心を
リフレッシュさせてみてはいかがですか?

そうそう、GARNET CROWの歌でもリフレッシュ効果あると思いますよ!
「二人のロケット」とか「恋することしかできないみたいに」とか。スカッと
すると思います。決して笑いはないですが(笑)。皆さんお勧めの1曲、ぜ
ひ聞いてみたいですね。

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Music Freak MAGAZINE vol.118(2004年9月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.37)

今回の登場は岡本仁志さん。先月、8月5日にhillsパン工場にて行われた
Thursday live「OKAMOTO NIGHT」のレポートをP34に掲載していま
すのでそちらのチェックもお忘れなく!

あ・つ・い。

ですね、まったく。夏は暑いもんですから仕方ないですけど。今これ書いてい
る時点は酷暑続きのド夏です。観測史上の記録更新ずくめらしいですね、今年
は。そんな今日この頃皆様はいかがお過ごしでしょうか。

私先日アレに当たりました。夏のアレ。真夜中に七転八倒の食あたり。人間、
ちゃんと痛みで意識が遠くなるものなんですね! 初めて知りましたよ。あと
腹痛いだけでこんなに汗出てくるものなのか!ってくらい汗でました。二度と
勘弁ですけど良い運動代わりになりましたね。でもって今後当分の間、生もの
はやめときます。これを機会に正露丸も常備しておいた方がいいですね、普段
はまず飲まないですけど。あれ虫歯の穴にすり込めば歯痛にも効くらしいです
し。実際にやる勇気があるか無いかは別にして。

という事で、暑くて食べ物も痛みやすい季節ですので皆様もお気を付け下さい。

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Music Freak MAGAZINE vol.117(2004年8月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.36)

8月5日のhillsパン工場Thursday liveの「OKAMOTO NIGHT」に中村さん、
AZUKIさん、古井さんもゲスト出演し、盛り上がったそうです。
今回は古井弘人さんの登場です!

このところ懐かしい曲が妙に聴きたくなったりすることがあり一人
でタイムトラベルを楽しむことがあります。

不思議なもので、その頃の曲を聴くとその時代の色々な思い出や気
持ちなどがよみがえってきて、忘れていた何かを思い出させてくれ
たりする。

やはり知らず知らずのうちに音楽は心の中に刻まれ、鳴り続けてい
るのかもしれませんね。

みなさんも一度試してみてはいかがですか?
忘れていた大切なものを思い出させてくれるかもしれませんよ……。

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Music Freak MAGAZINE vol.116(2004年7月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.35)

ニュー・シングルとライヴDVDが好評なGARNET CROW。今回はAZUKI七さんが
夏に付いての思いを語ってくれました!

そろそろ海開き、プール開き全開な頃でしょうか? そして建物の中では
クーラー全開……ですよね。きっと。六月くらいまでが一年の中で一番薄
着な気がします。
七月なんて入っちゃうともう何処行ってもクーラー効き過ぎで冷蔵庫化し
ちゃってるんで、着込んでいかないと対応出来ません。サンダル履いて出
ても、カバンの中には靴下。これ必須。弱冷房車両も正直寒いです。新幹
線に乗る時は、マフラー持参。これ便利。冬場の室内なんてクラクラしちゃ
うくらい暖房効いてるとこ多いのに、なんで夏場あんなに寒いんでしょう
か。室内だけの体感温度だと季節逆転してる感じですね。

先日伊丹空港に着陸する時、窓から見えた景色に鳥肌立ちました。視界の
隅々まで建物がビッチリ……。もう少しね、緑とか土が見えるイメージだ
ったんですよ。山も海もあるだろうと、でも見た角度のせいかね、見渡す
限りコンクリ。これだけのコンクリが太陽熱を受けて、暑い暑いと言いつ
つ冷房全開。んでまたモヤ〜ンとした空気を室外機から放出……具合悪く
なりますね。こりゃ。
暑くてこそ夏! 日差し痛くて結構。日傘で十分。日焼け止め不要!
夏が好き。な私としては、今年も冷房なしで乗り切りたいと思います。

では。皆様、快適な夏をお過ごし下さいませ。

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Music Freak MAGAZINE vol.115(2004年6月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.34)

間もなく待望のニュー・シングル「君に飾る花を咲かそう」とライヴDVDが発売!
と、いう事で今回は中村由利さんが今の心境を語ってくれました。

6月16日にシングル「君に飾る花を咲かそう」とライヴDVD「GARNET
CROW livescope2004〜君という光〜」が発売されます!

今回のシングルは製作時間もたっぷりと取れ、納得のいくものに仕上
がりました。自分の周りにある幸福(しあわせ)をもう一度かみしめ
て欲しい、確かめ合って欲しいという想いを込めて作りました。
自分にとって大切な事、愛するもの、愛しい人の事などを感じてもら
えると嬉しいです。

ライヴDVDの方は、皆さんと音楽を分かち合う事が出来て、とても楽
しく熱いライヴ・シーンが満載です!!

今思うとあっという間に過ぎ去っていった感じです。目を閉じて曲を
じっくり聴いて下さってる方、一緒に歌って下さってる方、踊って聴
いて下さってる方、いろんな聴き方を皆さんして下さっていて、ステ
ージから客席を見るのが毎回とても楽しかったのを思い出します。

このDVDを見て、あの熱いエネルギーを再び感じてみて下さい!

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Music Freak MAGAZINE vol.114(2004年5月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.33)

待望のニュー・シングル「君に飾る花を咲かそう」とライヴDVDの発売
を来月に控えたGARNET CROW。今回は、岡本仁志さんの登場です。

Vous allez bien? 当方病床にて震えるペンを握り締めこれをかい
ています(うそ)。

今年は花粉少なかったですもんねー、身体がうまく季節感を掴めない
んでしょう。
きっとそう、花粉が飛んでこなかったせいでイマイチ調子が悪い!とい
う事にしておこう。

もうすぐ五月病の時期(自分的には毎年ありえない)が過ぎ、梅雨が
やってくることでしょう。そのまえにクーラーの掃除をしないといけ
ません。蒸し暑い時期に汗まみれでフィルター掃除とは屈辱的だ。そ
れを怠って、むあ〜んと臭い空気を出されるのもさらに歯がゆい。

つまりまだ涼しいこの時期にクーラーの掃除を一発済ませておくのが
ベストなわけだ。上等だ!一気に片付けてやるっ。あとスカッとする
夏用シャンプーとか必須。衣替えなんてあくまでもオプションだな。

じゃ、また。

GARNET CROW
New Single「君を飾る花を咲かそう」
LIVE DVD「GARNET CROW livescope 2004 〜君という光〜」
6.16 On Sale!

今年初めに2度目のライヴ・ツアー「GARNET CROW livescope 2004 〜君という光〜」を成功させたGARNET CROWが、5ヶ月振りに通算16枚目のニュー・シングル「君を飾る花を咲かそう」を6月16日リリース。実はこの曲には今までにない不思議なエピソードが隠されていた。そんな新曲について、そして同時発売されるライヴDVDについて、中村由利とAZUKI七にインタビュー。

●てっきり先日のライヴで演奏した新曲「雨上がりのBlue」がシングル曲でリリースされると思ったんですが。
中村由利(以下中村):「雨上がりのBlue」は、ちょうどあの頃に新曲として出来た曲だったので、そのままライヴで勢い的に聴いてもらおうかなと。それと今回のリリースとはまた別物だったりする感じなので(笑)。

●前作から5ヶ月振りのリリースですが、本人達としてはいかがですか?
中村:ライヴを挟んでいるので、とりわけ開いたような感じもなく、自分達としては無理のないスケジュールで自然に楽曲がたまっていって良い所でのリリースかな。
AZUKI 七(以下AZUKI):余裕があるというわけではないんですけど、精神的にもすごく楽なペースというか、ライヴ・モードから上手く切り替えられて出来ました。

●という事は、この曲はストックではない?
中村:これは書き下ろしです。以前からそうですけど、ライヴをやっている時は、とにかくライヴの事で精一杯なので制作の事はまず考えられないんです。

●この曲はどのようにして出来たのですか?
中村:これはちょっと個人的な話になるんですけど……、実は先日、私の親友の家族が突然亡くなってしまって、その知らせを聞いたのが東京公演の次の日で、ちょっとバタバタしたんですが、葬儀に参列したんです。その方は突然去ってしまったので、家族はみんな悲しんで、そしてすごくたくさん人が集まって見送って、自分もその中にいて改めて家族の絆とか大切なものの存在とか、人のはかなさとかを感じてしまって……。そこからわぁーっと出てきた曲なんです。そんなきっかけで出来た曲なので、ちょっと今までとは思い入れも違う曲になりましたね。だから、最初の頃はけっこう泣けてきちゃって、仮歌を歌ってる時に歌詞を見て泣きそうになったりしました。

●歌詞もそういったイメージを匂わせていますよね。
中村:そうなんです。別に私は何も言ってなかったんですけど、そういう様な歌詞が上がってきて、それで余計びっくりしました。今までも、けっこう曲の雰囲気とかで、(AZUKIさんと)お互い見える映像が一緒だったりする事はあったんですけど、ここまで具体的にそれを思わせる歌詞になっていたのは初めてです。

●AZUKIさんは、中村さんのそんな体験を全く知らずに歌詞を書いたのですか。
AZUKI:全く……。今回はあまりにもちょっと近過ぎっていうか、いつも(中村さんの)イメージとかを感じながら書いてはいるんですけど、今回のは部分ではなくて、全体的にパシッときているので自分でも驚いてます。
中村:リアルな体験をして出来た曲だったので本当に何かあるのかもね。

●具体的にはどういう部分で驚かされました?
中村:この曲のメロディが浮かんだのは、ちょうど曲を書かなきゃいけないって時期で、帰り道に色々考えてる中でメロディが出てきて、途中で雨がバアッて降り出したんです。で、上がってきた歌詞にも“最後の雨が〜”と書いてあったので、光景がそっくり!って。今までとは違って、“合っちゃった”って感じじゃなくて、“合っちゃったらどうしよう?”って感じ(笑)。

●友達同士の別れかと思ってたんですが、実はそんなに深い事があったんですね。
中村:もちろん、自分達はそういう事があって出来た曲ですけど、色々な別れとして取ってもらってもかまわないです。確かに、この作品には自分の大切な人、家族、友人、恩人、恋人とかそういう存在をもう一度確かめて欲しいという思いが、今回はすごいこもっていると思います。

●「君を飾る花を咲かそう」というタイトルも印象的ですね。
AZUKI:これは最初、デモを真っ白な状態で聴いた時に、人が旅立っていく様子が映像として浮かんだんですね。それも死んで旅立つイメージが一番に浮かんで、自分よりも先に旅立っていく人とかの事を考えていて、どういう風に見送りたいかなぁと思っていて……、それで一面に花畑を作った中を見送る葬儀みたいなものを想像して、そこから一気に出来てしまいました。

●そういうシーンを想像したとしても、だからといって暗いのではなく前向きな歌詞に仕上がってますね。
AZUKI:すごく優しくて暖かくて力強い印象をデモ・テープから受けたから、こういう結果になったのだと思うし、なんかいつもはもっと細かく描写し過ぎて感じた映像をもっと特定されるように作ってしまったりもするんですけど、これはすごい程良い優しく暖かい所で終われる感じになりました。

●それに、この曲はものすごくメンバーがライヴで演奏するシーンを思い起こさせますね。
中村:やっぱりライヴをした後に作った曲は、少なからずそういう絵は見えるようになりましたね。ライヴの為に曲を書くわけではないけど、出来た曲を聴くとそういう風景が見えるのが多いですね。

●安定していて、GARNET CROWらしいナンバーでもあります。
中村:GARNET CROWとして自分たちも得意な部分というか、私たちが聴いて欲しいような音ではありますね。

●中村さんヴォーカルはこの曲に関してはどうでした?
中村:最初はけっこう涙もろくもなってたりしましたけど、そんなに苦じゃなかった。やっぱりメロディと歌詞もはまっていたので、流れに任せてさらっと歌い切りました。

●今年の始めに行われたライヴ・ツアーですが、終わってみていかがでしたか?
中村:無事終わって良かった……(笑)、はぁ〜良かったって感じ。
AZUKI:その一言に尽きますね(笑)。たぶん、3回目になっても同じ事言ってると思う。

●やってる間はやはり緊張感が続いてる?
中村:意識的にリラックスしようという風にはなるんですけど、やっぱり無意識的に背負ってるものがあったと思います。
AZUKI:ライヴの日そのものというよりは色んな気持ちを考えて……。まず体調管理、その含みでちょっとストイックな感じになったり、ライヴの本番に一番ピークを持ってこれるようにね。それまでの段階がやっぱり大変です。

●今回、見てる方は安心して見れたんですけども。GARNET CROWのライヴは余計な演出はせずに、演奏で聴かせるというイメージが伝わってきました。
中村:そう思って見てもらえたら大成功かな。本当に質だけは下げたくないですしね。

●以前に比べて、本人達はライヴを楽しめる余裕は出てきました?
中村:いや、まだそこまでの意識は特別にはないんですけどね(笑)。

●そして、シングルと同時発売でライヴDVDが出ますね。
中村:これは自分で見て顔がにやけました(笑)。何かこうメンバーも会場の皆さんも楽しそうな温かい一つの空気が出来ていて、それが見ている間にすごく伝わってきました。いい感じなのでぜひ見て楽しんで頂きたいです。

●こちらには新曲「雨上がりのBlue」も含まれていますね。
中村:そういう楽しみがあってもいいかな、それがライヴかなって。でも、それが出来るようになったのは、一つの成長、余裕に繋がっているのかもしれませんね。
AZUKI:未発表曲がいきなりライヴでバッと出来るのは、来てくれる人に対して信頼が出来てるからでしょうね。

●最後に、いよいよデビュー5年目に突入するGARNET CROWですが、今後の意気込みをお願いします。
中村:時の経つのは早いもので(笑)。今はどんどん制作をしているので、曲も溜っていったらまたアルバムをリリースしたい、というところです。それまで、しばらくは今回のシングルとDVDを見て楽しんで頂いて、待っていて下さい。
AZUKI:ゆっくり焦らずやっていきたいですね。贅沢かもしれないけれど、自分たちのペースで作品を作っていけたらいいな。無理せず、ゆっくりじっくり、ね。

(インタビュー:斉田才)

今回はライヴDVDについて、古井弘人さんと岡本仁志さんにもコメントを頂きました。
「今回も本当にあっと言う間に終わってしまった、という感じでしたが、とても充実した時間を過ごす事が出来ました。場所によって曲目や内容が違ったりスリリングな瞬間も楽しむ事がで出来ました。DVDも未公開映像満載で、来られた方も来られなかった方も楽しんで頂ける仕上がりになっております」(古井弘人)

「やはり一度経験しているのがデカいと思いました。感覚を掴むのがよりスムーズだったかなと。小さなトラブルは多々ありましたが、良いテンションをキープ出来ましたし、次に繋げるという意味で数多く学べました。今後さらに良いものにしたいです」(岡本仁志)

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Music Freak MAGAZINE vol.113(2004年4月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.32)

6月9日に、待望のニュー・シングル「君に飾る花を咲かそう」とライヴDVDの同時発売が
決定したGARNET CROW。今回は、古井弘人さんの登場です。

 最近、音楽配信の大きなサイトが増えてきて簡単に音楽がコンピュー
ターで買えてそのままコンパクトなプレーヤーに落とし、聴くという
スタイルがかなり増えてきています。

 考え方はひとつだと思うんですが作る側からするとなんか削除して
しまえばなくなってしまうし使い捨てのようで、少し寂しい気がしま
す。確かにいつでも時間に関係なく買えたり聴けたり、便利で画期的
なシステムだとは思うんですが。

 でも、やはりジャケットや歌詞などを見ながら聴いて欲しかったり
しますよね……。

 時代の流れと共に色々変わっていくとは思いますが、良いものを大
切に作っていく気持ちだけは忘れたくないと感じています。
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Music Freak MAGAZINE vol.112(2004年3月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.31)

待望のライヴ・ツアー「GARNET CROW live scope 2004〜君という光〜」も好評の内に、無事終了したGARNET CROW。今回は、AZUKI七さんの登場です。

 いつかやってみようと思いつつ、やろうと思えば出来る事なのに、まだ未体
験な事って結構ありませんか?
 私、“伝統工芸”ってものにとっても惹かれます。んー……伝統工芸に限らず
何かの機会にいわゆる“職人技”ってのを見ちゃうと、頭の中の膨大な量になっ
てる“いつかちょっとやってみたい事”リストに次々追加されちゃいます。
 がしった位じゃ何も修得出来ないので、あくまで素人体験レベルでの話です
が。でも、いくつかかじってたら、きっとそのうち何かにハマっちゃっても、
まだまだこれから10年、20年、30年……ハマり続ける時間は残ってますよね?
 えーと……その<いつかちょっとやってみたい事リスト>の割と上位の方に、
(長期間身を投じるのもいとわない)クラスとして、区分けしてるのが、また幾
つもあるんですよ。挙げだすと切りがないんですが、例えば仏像彫り、風鈴作
り、本格的に野菜作り、遊牧生活……ほんまきりないんで、書くのやめときま
す。
 先日、ろくろを回してきました。磁器つくりです。焼くと艶のある白い色に
なるやつが磁器で、土っぽいのは陶器だそうです。
 その日初めて知りました。色々と興味深い事が多く根掘り葉掘り聞こうとし
たのですが、先生は無表情で短い答えしか返してくれません。
 でもまぁ、石を砕いた物と水だけで練り上げて作るとおっしゃってたので、
とりあえず帰りに裏庭から石の塊を拝借してきました。
 今度ゆっくり砕いて練って自宅で試してみようと思います。当然、窯はない
のでオーブンでやってみようと思うのですが、やはり無理なのでしょうか?
 でも小学生の頃、放課後の理科室でなんかんやと実験してたのを思い出して
ワクワクします。あの頃は、割れガラスを集めて溶かしてオブジェを作ろうと
延々バーナーを握り締めたり、お馬鹿極まりない実験の連続でした。退屈してき
たら、ビーカーいっぱいに羊羹を作ったりしてました。なつかしいなぁ……。
 いやそれでね、実はその日は私本当は、<やりたい事リスト>上位のガラス
の宙吹きを体験しようと思って、その町へ行ったんですよ。なんか色々手違い
すれ違いで、気がついたら<リスト>にも入ってなかったろくろ回しをやって
たんですよ。
 ま、楽しかったし出来上がりも楽しみだし、結果良しなんですけどね。
欲張ってたくさん<やりたい事リスト>あっても、消化出来てないなぁ……と
いう話でした。

GARNET CROW live scope 2004 〜君という光〜 2004.2.13 at 渋谷公会堂

2002年秋に行われた記念すべき初ライヴ・ツアー「GARNET CROW LIVE TOUR 2002 〜first live scope〜」から早1年以上が経過。多くの人々の心に残る印象的なステージを披露したGARNET CROWが、2004年を迎えてから全国ツアー「GARNET CROW live scope 2004〜君という光〜」を敢行した。music freak magazineでは、ツアー・ファイナルである2月13日の渋谷公会堂での模様をレポート。GARNET CROWが紡ぎ出す、生の音世界を届けようと思う。

 2月13日。バレンタイン・デー前日という事もあってか、街中が華やかな雰囲気に包まれていたこの日、渋谷公会堂では「GARNET CROW live scope 2004〜君という光〜」のファイナル公演が行われた。大阪、福岡、広島、愛知でのライヴを経て迎えたツアー・ファイナル。開演前の会場は“一体どんなライヴになるのだろう”と思いを巡らせる2,000名以上の観客で既に埋め尽くされ、これから始まるライヴへの期待で満たされていた。ステージを見て、最初に目に飛び込んできたのは、左右に掛けられたエンブレム型の大きな赤いクロス。中央にはカラスのシルエットが白くプリントされ、宮廷を思わせるようなゴシック調の白い柱とマッチしていた。

 開演時刻を5分程過ぎた頃、照明が落とされる。自然と沸き起こる歓声と拍手の中、薄暗いステージにゆっくりとメンバーが入場。ツアー・ファイナルは「Timeless sleep」で幕を開けた。勢いに任せてのスタートではなく、ミディアム・スローのナンバーを選ぶ辺りがGARNET CROWらしい。青い照明をバックに、こちらがドキドキする位の迫力でじっくり演奏し歌うメンバーからは、ピリッとした良い緊張感と意気込みが漂い、早くも引き込まれてしまった。“皆さんこんばんは! GARNET CROWです!”と言う中村の第一声に会場から大歓声が沸き上がる。会場全体を見渡した中村は、続けて「泣けない夜も 泣かない朝も」を力強く歌い上げた。GARNET CROWと言えば黒を基調とした衣装。今回のツアーでもそれは変わらず、赤いクロスとのコントラストが刺激的な感じがした。“今日は目一杯楽しんでいって下さい!”と言った後に歌われた「flying」は、AZUKIが奏でるドラマティックなイントロと、中村の声が突き抜けるサビが心地良かった。ハンド・マイクに持ち換えた中村からも徐々にリラックスした表情が伺え、「Endless Desire」でライヴがスピード・アップしていくのを実感した後、神秘的な歌詞とメロディが美しい「水のない晴れた海へ」が披露されると、ステージはイメージにぴったりの深海を思わせるブルーのライトに切り替わる。実に気持ち良さそうに演奏するAZUKIのテクニカルなタッチのキーボードが印象的だった。
 ステージ後方には前回のツアー同様、大きなモニターがセットされている。そこにはライヴ中のメンバーの表情が色々な角度で映し出され、2階席からでも十分良く見ることが出来た。例えば、AZUKIの演奏中の指先や、岡本のアグレッシヴなギター・ソロ、古井の楽しそうな表情。時には、ステージ側から見える客席を映し、メンバーが見ている景色までも一緒に見られるのも楽しい。演奏中にはそのモニターに歌詞が映し出され、GARNET CROWの大きな魅力の1つである“歌詞”の奥深さを、サウンドと共にじっくり味わえるのも嬉しかった。「君という光」では、そのモニターに水の泡がゆらめく映像が映し出され、穏やかなイントロが始まった。岡本はエレキ・ギターからアコースティック・ギターに持ち換え、優しい音色を紡ぐ。そんなメロディに乗って温かく、それでいて芯がしっかりあるヴォーカルを聴かせてくれる中村。観客はそんなメンバーの姿に熱い視線を注ぎ、続けて披露された「今日の君と明日を待つ」では、クライマックスの部分で響き渡る中村の声に聴き入っていた。
 最初に少し述べたが、今回のツアーのステージには宮廷をイメージするような白い柱や、頭上にはシャンデリアの照明がセットされている。そんなステージの雰囲気と一番マッチしていたように感じたのが「Marionette Fantasia」だった。中村の艶のある声が繊細さを放ち迫ってくると、みるみるうちに会場はファンタジックな世界になった。会場の空気が暖まっていく中、オーガニック感溢れるサウンドが爽やかな「永遠を駆け抜ける一瞬の僕ら」のイントロに合わせて、今回のツアーをバックで盛り上げてきたサポート・メンバーが紹介される。前回のツアーとほぼ同じメンバーで構成されているだけに、息もぴったり。最終公演ということもあってか、それぞれが満足そうな表情だったのが印象的だった。この曲を演奏後、引き続き中村からGARNET CROWのメンバー紹介。観客からの声援に笑顔で手を振る古井、照れ笑いを浮かべて頭を下げる岡本、中村から“この人の笑顔にいつも癒されています”と紹介されたAZUKIはいつも変わらぬ笑顔で一礼。メンバーのちょっとした自然な表情が垣間見られるのもライヴの醍醐味だ。

 ライヴも中盤に差し掛かった頃、今回のツアーの見所の1つである、岡本ソロ・ヴォーカルによる「千以上の言葉を並べても...」が披露された。岡本の傍では中村が赤いタンバリンを片手に、コーラスを務める。彼の柔らかい歌声には、ソロ作品を聴いた時から魅力を感じていたのだが、GARNET CROWの曲に彼の声がここまで溶け込み、聴き手をすんなりと歌の世界に引き寄せる事になるとは思いもしなかった。歌詞の主人公が“僕=男性”という事もあるかもしれないが、無理な力が入っていない素直な歌声は、この曲のまた違った魅力を感じさせてくれたと同時に、GARNET CROWの楽曲の素晴しさを再確認する事が出来た。
 岡本の歌声に聴き入っていた観客に向かって、中村の“一番大切にしている曲です”という言葉の後に演奏されたのが「夢みたあとで」。切なさと優しさを併せ持つ美しいメロディが特徴のこの曲は、中村の圧倒的なヴォーカルで聴く者の涙腺を緩ませる程、心に染み込んでくる素晴らしいものだった。この日何度も感じたのは、中村のヴォーカリストとしての独特な存在感は、ただ“きれい”とか“上手い”というものだけではないという事。歌っている時のクールな表情とたたずまいからは見えない、内に秘めた様々な感情が、楽曲を通して時には静かに、時に激しく放たれる。1音1音を紡ぐような演奏と、作曲者である中村の曲に対する思い入れが詰まった歌声に、会場とステージが1つになった瞬間を目のあたりにしたような気がした。その後に披露された「永遠に葬れ」、「君の家に着くまでずっと走っていく」は初期の作品。みんなが心地良くなってきた所で、ステージ後方の左右に取り付けられた赤いクロスが落ち、一気にライト・アップした。ここからバンド・サウンド全開の「夏の幻」や「Mysterious Eyes」、最新シングル「僕らだけの未来」と、勢いのあるナンバーが続く。もちろん会場も観客のハンド・クラップで一層盛り上がり、ステージとの一体感は増すばかり。演奏中も全身で激しくリズムをとり、時には観客にハンド・クラップを求めていた古井の表情からも、このライヴを存分に楽しんでいる様子が伺えた。そして本編ラストに演奏されたのが、サビに向かっての盛り上がりが気持ち良い「スパイラル」。中村がステージを端から端へと左右に動き、観客にマイクを向け、会場もそれに精一杯応える。ステージと客席の距離がより縮まっていっていくのが分かった。

 止まないアンコールの声援に、メンバーが再び登場。GARNET CROWのメンバーは、中村以外黒いTシャツに着替え、サポート・メンバーもブルーやイエローのTシャツ姿で現われた。アンコール1曲目に歌われたのは、まだリリースさえ決まっていないという新曲「雨上がりのBlue」。キーワードはまさに“夏”! アップ・テンポなサウンドはまるで青空のように爽やかで、外が冬である事さえ忘れてしまいそうになる。ファンにとっても、思いがけず嬉しい1曲になったはずだ。しっとりと歌い上げる「Holy ground」で会場を少しクール・ダウンさせた後、中村から“これで本当に最後です!”との言葉。アンコールのラストを飾ったのは「二人のロケット」だった。サビで両手を高く上げハンド・クラップを響かせ、最後までめいっぱい楽しんでいる観客を照明が照らし出す。それに負けないくらい本当に清々しい表情をしていたメンバーも印象的だった。きっとこれまでのツアーを感慨深く思い返し、各会場との一体感を噛みしめていたのだろう。最後に中村が言った“ありがとう! 楽しかったです!”という言葉の中に、この日のライヴが、そしてツアーが実りあるものであった事を示していたような気がした。メンバーがステージを去った後も鳴り止まない拍手が、素晴らしいクリエイターである4人が生み出す感動の大きさを物語っていた。 
 今回のライヴ・ツアーは全国5ヶ所という事で、見たくても見る事の出来なかったファンも大勢いただろう。是非、次はもっと多くの人がGARNET CROWの生の音楽に触れられる事を期待したい。そして、今回のツアーを経験した彼らの今後の活動がますます楽しみになった。

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Music Freak MAGAZINE vol.111(2004年2月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.30)

遂に待望のライヴ・ツアー「GARNET CROW live scope 2004〜君という光〜」がスタートし、残す所2月13日の渋谷公会堂のみとなったGARNET CROW。本誌でも今年1年“more GARNET CROW life”として大々的に応援していきます。本格的に2004年の活動が始まった中、ヴォーカル・中村由利さんが登場してくれました。

皆さん、あけましておめでとうございます。
今年もGARNET CROWを宜しくお願いします。
この間、東京の帰りに駅弁を買ったのですが、
その駅弁はな・な・ん・と、3500円という驚きの価格の
その名も「きわめつけ弁当」。
前にTVで紹介しているのを見て、
一度どんなものか食べてみたくてようやく手に入れました。
で、お味はというと、なるほど産地にこだわった素材の味を
活かした食べやすいものでしたよ。
お正月早々、豪華になりましたが、
お正月くらいちょっと贅沢もいいかな……なんて。
皆さんのプチ贅沢も教えて下さいネ。

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Music Freak MAGAZINE vol.110(2004年1月)
GARNET CROWの「word scope in M.F.M」(vol.29)

1月14日にニュー・シングル「僕らだけの未来」をリリースするGARNET CROW。さらに、待望のライヴ・ツアー「GARNET CROW live scope 2004〜君という光〜」も1月27日からスタートと、大忙しの年末年始を過ごしているメンバー。年始一発目は岡本仁志さんの登場です!

最近よくCMで動物を登場させるもの多いですよね。
初めは人をキュンとさせる可愛さで好感を持っていたと思いますが、
この頃はやり過ぎですよね。場合によっては結構不気味です。
まあそれはいいとして、「犬とネコどっち派?」と日常よ飛び交う会話、
犬好きはネコっぽい性格の持ち主で、ネコ好きは犬みたいな性格らしいです。
誰が言ったか知らないですが……。
自分と違うタイプに魅力を感じるってやつですか?
一般にネコは、自由気ままで、餌をねだるときに飼い主にすり寄り(あくまで一般の話しでっせ)、
対して犬は従順、主人の足音を聞くだけでシッポ振ってます。
で、僕は犬派。はたしてネコっぽい性格なんだろか……?
たぶん中間ですね。
さて寒い日が続いておりますが、今これ書いてる只今、GARNET CROWはライヴに向けて
リハーサルに励んでおります。選曲もほぼ決まり順調に進んでいますね。
初めての場所、会場またファンの皆さんに会えるのを楽しみにしております。
ほんじゃまた。

GARNET CROW NEW SINGLE「僕らだけの未来」 1.14 On Sale!

3rdアルバム『Crystallize 〜君という光〜』をリリースしたのも束の間、1月14日には早くも2004年第一弾シングル「僕らだけの未来」をリリースしたGARNET CROW。更に1月27日からは1年振り待望のライヴ・ツアー「GARNET CROW live scope 2004 〜君という光〜」をスタートさせ、今年も精力的に活動を進めてくれそうだ。そんなGARNET CROWの新作及びライヴについて、中村由利とAZUKI 七が近況を語ってくれた。

●アルバムが出たばかりだというのに、早くも新作がリリースされますね。
中村由利(以下中村):年明けなので、新年おめでとうございますという事で(笑)。
AZUKI 七(以下AZUKI):景気付けの御挨拶。今年もよろしく、という感じですね。

●「僕らだけの未来」は新境地を思わせるナンバーに仕上がりましたね。
中村:速いけれどグルーヴが違いましたね。もう少し横揺れというか、ちょっとグルーヴィな形にしてたんです。だけど、最終的にはかなりバンドっぽく、すごく勢いが出た感じになったかなって。

●テンポも始めからこんなに速かったんですか?
中村:この曲は最初、アルバム収録用に進めていた曲だったんですが、途中でシングルに残しておこうという事になって、アレンジや歌詞もシングル仕様に変えました。最初はもっとラテン系でエスニックな感じで、アルバムの中ではスパイス的な曲になるように仕上げていたんですけど、シングルにするにあたって、どちらかというとちょっとロック寄りなアレンジにしてみました。ラテンの香りはまだちょっと残っていますけど。

●今回は歌のテンポやキーの決め事はありましたか?
中村:どちらかというと、そういった歌の決め事の方はスムーズに行ったんですけど、今回珍しく作詞の方が一番時間がかかったかな。

●歌詞はサウンドのイメージに合った非常に希望を持たせる歌詞ですね。
AZUKI:すごく前向きですよね。年明け新年、景気付けの一曲という事で(笑)。

●“僕ら”という響きが皆を勇気づけそうだし、大分外に向かってる感もありますね。
中村:すぐにライヴもありますしね。自分達の勢い付けも兼ねて、これで勢いに乗って駆け抜けていきたいなと。

●メロディにしても、すごく分かり易い。
中村:この曲を書いた時は、イタリア歌曲やシャンソンとか、その辺りを集中的に聴いてた時期だったんです。だからちょっとエスニックな歌い回しだったり、メロディ・ラインだったりというのもあるかもしれません。それに、ラテンと言っても、お日さまが照ってサンサンと明るい国のラテンじゃなくて、ちょっとどこかに影や憂いがあるヨーロッパ寄りのラテンというか。その辺の影響を受けて出てきた曲です。

●作曲の時は、色々な曲を聴いたりするんですか?
中村:今回はたまたまですね。その時にはまってる曲があって、多分この時は古いシャンソン、60年代とか50年代の曲を聴いてる事が多かったんです。だから、そういうメロディが出てきたのかもしれませんね。

●中村さんの作曲の幅が、また広がってるような気もしますね。
中村:自分の中に何がしかのイメージがあると、書き易いのかも。
AZUKI:器用だよね。そのモードにすぐ入れるというか。
中村:やっぱり、ラテン系をやるといったらそういう感じになっていくし、別に普通のバラードやりたいとなると、またチェンジして出来ていくし。具体的なものというよりは、そんな感じとか〜風なとかみたいなんですけどね。

●この曲に対して、他のメンバーの感触はどうでした?
中村:別に、特に何かというのはなくて「ノリやすいし、いいんじゃない?」みたいな(笑)。
AZUKI:メロディや曲調の幅広さは、デモをずっと聴いて慣れているからか、あんまり違和感がないんですよ。
中村:もともとの曲ではそんなに驚かれなかったです。歌詞が出来てアレンジが出来てという段階を踏んで作り込んでいくうちに、曲の雰囲気が変わっていくからかもしれませんね。

●さて、このシングルには3曲収録されていますが、テイストがみんな違っていて振り幅も広くて興味深いですね。
中村:制作期間がちゃんとあるからみんなそれぞれに時間をかけて作っていけるし、逆にそこで余裕があるから遊べるというか、幅も出てくるかな、みたいな。スケジュールがタイトであっても、精神的に変に追い込まれていない作り方をさせてもらっているので、その分どんな変化にも対応出来るというのはありますね。「僕らだけの未来」にしても、途中でシングル向きに歌詞もアレンジも全然変えてもすんなりとみんな入って行けたし、その辺はやっぱり、ゆっくり制作に取り組めてるからだと思います。

●という事は、古井さんのアレンジや岡本さんのギターにしても、レコーディング作業自体は今回はスムーズに進行していったんですか?
中村:特に止まってしまったような事はなかったです。コンスタントにみんないい感じで出来たと思います。

●他の2曲もアルバム制作の延長で出来た曲ですか?
中村:「Float World」は、アルバムと並行して出来た曲です。3曲目の「lose feeling」は、この2曲が決まって3曲目にちょっと軽めのライトな曲調が欲しいかなというので書きました。全体的に3曲でバランスのすごくいいものが出来ました。
AZUKI:濃過ぎず、薄過ぎずのいい塩梅で、お互いの曲が引き立っていいかな、という感じはありますね。

●2曲目の「Float World」なんですが、これはいかにもGARNET CROWらしい曲ですね。
中村:一番“らしい”って言えば“らしい”曲ですよね。自分達でもすごく得意なところだから、歌詞もメロディもアレンジにしても自分達の好みが出ていて面白いんじゃないかなと思います。
AZUKI:ギターも岡本さんの泣きメロが出てるしね。結構みんな好きな事をやって、出るところはガンと出てる、という事ですか(笑)。

● 岡本さんも随分主張が出てきましたよね。
中村:“このソロは任せろ”って感じが大分出てますよね(笑)。

●イントロのヴォーカルにフィルターがかかってるのも興味深いです。
中村:これは、サイバーサウンドのミゲルさんとやらせて頂いたのですが、最終的にこういう形にしてもらって、私的にはすごく楽しかったです。すごい浮遊感と言うか浮いてる感じがより際立って良かったなって。

●そこでは、何かリクエストをしたんですか?
中村:いや、前段階でもう全部歌も入れて歌詞も仕上げて、完成しているものを更にミゲルさんにやってもらったので、特にはないですね。だから逆に遊び心溢れると言うか、こちらも新鮮な感じを受けました。リアレンジまで行かないけれど、自分達が作ったものを更にもう一段階ひとひねりしてくれたという感じです。

●ミゲルさんは歌詞の意味も理解して、あの浮遊感を演出したんですかね。
中村:いや、そこまでは(笑)。歌詞の響きとか意味とか言葉とかじゃなくて、言葉の響きだったり、音のフィーリングで全部作ってる感じはします。自分達だと、どうしても言葉の区切りとかを考えてしまうじゃないですか。ここまでが1フレーズとかここで一語とか、その歌詞が日本語だけに意識していなくても意味は分かるから。そこでなかなか発想の転換がしにくかったりするんですけど、日本語が分からないからこそ出来るミゲルさんの音作りがあるんでしょうね。
AZUIKI:面白い所で、うま〜くサウンドをミックスさせてくれるんですよね。
中村:分からないメロディも音として、ヴォーカルも1つの楽器として捉えているからああいうものが出来るという。それが逆に新鮮で気持ちいいです。

●ミゲルさんはGARNET CROWの初期から携わっていらっしゃいますよね。
中村:だから、すごくいい感じ。自分達への“新しい風”と言うか、新しく何かをガラッと変えるんじゃなくて、私達の持っているものを更に別の視点から引き出してくれる。
AZUKI:自分達が気付かなかった所を上手くいじってくれるので新しい発見にもなるし、すごくやってて楽しいですね

●3曲目の「lose feeling」もなかなか面白いナンバーですね。
中村:ライトでちょっとシンプルで切ない感じにしたら、他の曲とも一番相性がいいんじゃないかなと思って。

●ピアノは80年代AOR風な感じがあります。ストリングスのアレンジもなかなか素敵ですね。 
中村:すごい綺麗にまとまってますよね。これは、もともとデモはソロ・パートでファルセットを使っていて、全体の印象はもっとふわっとした感じの優しい曲で書いてたんですけど、歌詞が上がってオケが上がって歌ってみた時に、ファルセットだとふわっとし過ぎて芯のない感じがしっくりこなかったので、地声の張った歌い方でサビを急遽変えて歌いました。声を張った方が切ない感じがより出ていいんじゃないかって。

●完成までに色々なヴァージョンがありそうですね。中村:ありますよ。この曲に限らず。それだけで1枚アルバムが作れそうな位の勢いです(笑)。
AZUKI:歌詞のテイク1、2、3とかアレンジのテイク1、2、3とか……。ヴォーカルの違う感じのもあるし、アカペラとかもありますね(笑)。
中村:それはもう毎回、どの曲にもありますね。それが普通になっているというか、特別だという感覚はないですね。一番いい形になるまでみんなが絶えずやり直す、そのやり方の方が私達はしっくりくるかな。

●じゃあ、AZUKIさんの歌詞も結構ガラッと変わったり?
AZUKI:曲によってはガラッと変わるのもありますよ。
中村:「僕らだけの未来」も全然違う終わり方だし、歌い回しが変わったらそこで歌詞も変わるので、すごく沢山ヴァージョンはありますね。
AZUKI:全部通して聴いてみて、歌詞が違うと全然イメージは違いますからね。 
中村:歌詞でも言葉の区切り方とか、そのメロディと言葉の組み合わせ方によって聴いた感じは全然違ってくるし、特に強く感じる部分が違いますね。
AZUKI:というわけで色々変わるので、何回もやって頑張ってます(笑)。

●レコーディング中にその場で変えてしまったりする事もありますか?
AZUKI:もちろん、ありますよ。
中村:歌ってみてこっちの方がハマりがいいなと思ったら、その場で変える事もあるし、もう一度歌い比べてみて、聴き易かったり聴き取り易かったりする方を選んだりとか、色々やってます。
AZUKI:一旦出来たものをやってみてから、それで“さぁ、考えよう”という感じですね。

●今回のシングルは、この時期のリリースという事もあって、ある程度その後に控えているライヴを想定して作ったんでしょうか?
中村:結果的にそうなりましたね。リリースのタイミングを考えると全く考えないでもなかったかな? この曲を聴いてもらってライヴに行きたいなぁと思ってもらえれば嬉しいですね。

●そのライヴ・ツアー「GARNET CROW live scope 2004 〜君という光〜」がいよいよ1月27日よりスタートしますが、どんな内容になりそうですか?
中村:あんな曲、こんな曲をいっぱいやろうと思ってます。
AZUKI:あんな曲も、ほー、こんな曲もみたいな(笑)。

● ツアー・メンバーも前回と同じですし、気持ち的には安泰?
中村:もちろん安心して、信頼して進めています。


● 何か演出的な事はあるんですか?
中村:ヒミツ(笑)。
AZUKI:秘密がいっぱい! それは実際に見て下さい(笑)。

●では、最後に今回のライヴについての抱負をどうぞ。
中村今回は前回に比べて会場も大きくなっていますし、雰囲気に呑まれないようにだけはしようと。初めての方も2回目の方もいらっしゃるだろうし、どんな方にも飽きずに楽しんでもらえるステージにしようと思っています。
AZUKI:会場が大きくなった分、初めて来られる方も多いと思うので、ちゃんと名刺代わりになるような曲から、2回目の方も楽しんでいただけるような構成で頑張ります。
中村:いっぱい来て下さいね。
AZUKI:ライヴ会場でお待ちしてます。

(インタビュー&文:斉田才)

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