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GARNET WORLD
2004/2/13東京ライヴ

東京ライヴ(2004年2月13日(金)(渋谷公会堂)レポ)(by むみおさん)
早いとこ書かなきゃ記憶が薄れてしまうので、とっとと書かせていただきます。

会社説明会が池袋で行われていたので、人事の人へのゴマすりもそこそこに、終わり次第渋谷へ直行しました。向かう電車の中で、谷崎潤一郎の『春琴抄』を読み終え、すっきりとした状態で会場へ…。会場周辺にはすでに大勢のファンが詰めかけており、そのファン層も老若男女入り乱れ、GARNETのファン層の広さを物語っていました。これが僕がよく行くあっち系のライブだと、読めねぇバンドロゴに悪魔や死体とかのデザインのTシャツを着たロン毛のにーちゃん達がたむろしているので、逆にとても新鮮でした(爆)。

えーえぬさん達のあいさつも終え、会場内へ…リクルートスーツ姿のせいか、初老のマダムに「スタッフの方ですか?」と声を掛けられてしまいました(笑)、テキトーに作った青い腕章でもつけていたら、バックステージに入れたかも(笑)。そんなこんなで、開演時間も少しオーバーした辺りから、会場が暗転、ながーいSEが流れ、スクリーンに映像が映る…メンバーのシルエットが見え始めたので、どれどれ立とうかいと思ったら、周りの皆さんが未だに座っているので、立とうにも立てず…そんなもんなの??

1曲目の「Timeless Sleep」が始まると、皆さんもぞろぞろと立ち上がりはじめました。福岡からこの曲で始めているらしいが、ゆったりしたこの曲で始めるのは、どうも違和感が…。それでも集まったファンは、おかまいなしに物凄い反応、と思ったら、皆さんほとんどの方が手拍子をしていて、びっくりしました。僕はどちらかというと曲をじっくり聴きたい派なので、手拍子やられるとせっかくのメロディが損なわれると思うのですが、皆さんどうですか??

そんなことを考えていたら、続けて2曲目の「泣けない夜も、泣かない朝も」が始まって、イントロで中村さんが「GANET CROWで〜す♪」とあのステキな声で、初めてファンに声掛け。中村さんはビジュアルっぽい黒の衣装で、前回のジャージ姿よりずっと僕好み(←どうでもよし)、一方で、AZUKIさんはピシッとした黒の衣装でカッコよかったです。岡本さんと古井さんは特にツッ込む衣装でないので割愛(おい)、強いて言えば、岡本さんは遠くから見たら、髪型のせいか、ふかわりょうみたいという印象を持ちました(←失礼すぎ)。

曲が終わり、初めてのMCを挟んで、イントロが印象的な「Flying」へ、中村さんのVoは僕が思っていた以上にパワフルで、サウンドもバランスが取れていて非常にクリアに聴こえる。サウンドクルーが相当優秀なのか、僕がよく行くライヴのクルーがテキトーなのか分かりませんが、ドラム、ベース、ギター、キーボードの音が明確に聴こえて素晴らしかったです。やはり、この曲ではAZUKIさんのキーボードがミソですね。

続けて「Endless Desire」、「水のない晴れた海へ」が演奏され、カップリング曲の「未完成な音色」が始まるやいなや、横の通路で小学生と思しき少年が、退屈そうに階段で遊んでいるのを発見。核家族化が進む現代、きっと親御さんが「きょうはGARNET CROWのライヴに行くので子供を預かってください」と近所の人に言えなかったのだろう。僕が子供を持ったときには「SENTENCEDのライヴに行くので、子供を預かってください」と言える福祉施設が出来上がっている社会になっていて欲しいと、切に感じた次第。と、無駄な邪念を断ち切ったのは、7曲目の必殺のバラード「君という光」。ここで初めて周りから手拍子が無くなり、全員が聴き入る。よい曲だなぁ〜としみじみと感じていたら、ギターのトラブルか耳障りな雑音が聴こえたのが残念でした。

MCを挟み、名曲「今日の君と明日を待つ」へ、ヴァースの低音を中村さんが見事に歌いあげる…。個人的に中村さんのVoの一番の魅力は高音より、この深みとコクがたまらん低音にあると思います。たとえが変ですが、デヴィット・カヴァデール並みの魅力があると思いますよ。アルバムで個人的に一番好きな曲「Marionette Fantasia」が通常よりスローなテンポで演奏され、サポートメンバーの紹介を挟んで、「永遠を駆け抜ける一瞬の僕ら」へが始まり、スクリーンには同曲のビデオクリップが流れる。スクリーンは大会場でアーティストが見えない後ろの人には助かるが、渋公ぐらいのハコではあまり必要ない気が…。正直、生のメンバーとスクリーンがあるせいであまり集中してショウを見れていませんでした。とかくスクリーンで特別なことをやっているわけではないので、必要性があまり感じられないかも…。

曲が終わると、GARNETのメンバー紹介→岡本さんVerの「千以上の言葉を並べても…」へ、ふと古井さんを見ると、ステージ横のスタッフに指示を出している、何かあったのでしょうか?岡本さんの歌はなかなか上手で、楽しめました。曲が終わると、中村さんが「GARNETの中で大切な曲…」という振りから、待ってましたの「夢見たあとで」。この曲は中村さんのメロディセンスが最大限に発揮されている曲であり、邦楽史上に残る超名曲だろうことは、誰しもが認めることでしょう。ホント、天才ですよこのお方は。今回のライヴではイントロなしでやっていましたが、このVerも素晴らしかったです。このメロディの大河に身を投じて、夢心地にいると、聴きなれたイントロが…「永遠に葬れ」だ!!このライヴツアーではこの曲を演奏していなかったので、この公演のみ聴けたことになるのでしょう。インディーズ盤からの悲壮感に満ちた名曲に、曲を知らない人もしんみりと聴いていたと思います。

続いて「君の家に着くまでずっと走っていく」が演奏され、ここから「夏の幻」、「Mysterious Eyes」、「僕らだけの未来」とアップテンポの曲が続いていく。今回のショウではDVD出来になっていた曲ごとの暗転が、かなり無くなり、余計なMCも極力なくしていて、スムーズな流れになっていたと思います。特に勢いのある曲が続くと、間髪いれずに曲に入るので、ダレることなく楽しめました。本編最後は「スパイラル」。前回のツアーではエンディングをひっぱりまくって言いましたが、今回はあっさり終了。個人的にもこの方が恥ずかしくなくてよいです。

いったんメンバーが下がり、アンコールへ…サポートメンバーは、ツアーのTシャツを着て登場。ここで新曲の「雨上がりのBlue」がお披露目される。アップテンポの元気ある曲ですが、あまり僕好みではないかも…メロディはGANETにしてみたらフツーだと思いました。曲が終わると、ステージが赤く照らされ「Holy Ground」へ。中村さんのVoが素晴らしい…。まるで何かに取り憑かれているように、情念に充ちた歌を聴かせる。中村さんより歌が上手い人はごまんといるが、こうゆう歌を歌える歌手は日本にどれだけいるだろうか?この曲での低音も身震いがする。ここに中村さんの歌手としての可能性が秘められていると思います。残念なのはサポートメンバーがあの夏っぽいTシャツ姿で演奏していることぐらいでしょうか、曲と合ってねぇ(笑)。僕としてはこの曲で終わってもよかったのですが、締めとして「二人のロケット」が演奏され、公演終了。

はっきり言って、GARNETとしてのライヴ経験が浅いこともあって、ライヴが始まるまであまり期待していませんでした。ところがどっこい、期待値をはるかに上回る素晴らしいライヴを見せつけられ、自分の先入観を反省しました。ホント、ゴメンなさい。グレイトなショウでした♪


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